研究課題
若手研究(B)
本研究は、所謂「喧嘩両成敗」の考え方が、主に近代以降のさまざまな言説の中でどのように論じられてきたか解明することを目的とした。特に、背景にある学術的・社会的潮流、法意識の変遷と関連づけ、総合的に考察することを目指した。近代以降の多くの言説で「喧嘩両成敗」概念は過去の遺制として扱われている。しかし、それらを詳細に分析することで、各時代において「喧嘩両成敗」概念が論じられる文脈を明らかにし、その変遷と歴史的意義について新たな知見を得た。