• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

違憲判決の法理の研究-ドイツ・アメリカとの比較を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 21730021
研究機関東京大学

研究代表者

宍戸 常寿  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 准教授 (20292815)

キーワード公法学 / 憲法訴訟論
研究概要

2年計画の第2期である今期は、当初提出した研究計画・万法に従い、ドイツ・アメリカの違憲判決の方法に関する実務・学説の検討および我が国の違憲判決の方法に関する検討を進めた。
具体的には、(1)ドイツにおける違憲判決の方法について、違憲宣言判決、部分違憲判決、「なお合憲」判決および合憲解釈の手法について、前年度に引き続き、調査研究を深めた。(2)アメリカの適用審査・文面審査といった審査手法について、前年度に引き続き、調査研究を深めた。(3)適用違憲の原則、文面上無効、可分性の法理等について、わが国の違憲審査制のあり方全般との関連で、再検討を行った。とりわけ近時の最高裁や下級審の判決において、部分無効や適用違憲の手法が活用されるようになっていること(郵便法違憲判決、在外国民選挙権事件判決、国籍法違憲判決、衆議院議員定数不均衡違憲状態判決、婚外子法定相続分較差事件決定、堀越事件判決)に着目し、その原因はなぜなのか、その法理にはどのような意義と問題点があるかという実践的な関心から、研究を進め、その活用を付随的違憲審査制の「運用」に関する技術として評価すべきこと、その前提となる可分性の法理についての分析の枠組などについて検討したところである。
(1)~(3)について、今期中に発表した研究のほか、既に脱稿済みのものも併せて、まとまった形での成果の公表を今後予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 憲法訴訟の今を知る2011

    • 著者名/発表者名
      宍戸常寿
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 674 ページ: 2-4

  • [雑誌論文] 憲法判断の方法2010

    • 著者名/発表者名
      宍戸常寿
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 666 ページ: 66-70

  • [図書] 憲法理論の再創造2011

    • 著者名/発表者名
      辻村みよ子
    • 総ページ数
      195-208
    • 出版者
      日本評論社

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi