• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

行政の法的アカウンタビリティに関する制度のイギリス=オーストラリア・モデルの探究

研究課題

研究課題/領域番号 21730027
研究機関京都大学

研究代表者

深澤 龍一郎  京都大学, 法学研究科, 准教授 (50362546)

キーワード公法学
研究概要

平成23年度も、国内における文献調査を通じて、イギリス=オーストラリアの行政争訟制度の研究を行った。具体的には、イギリス=オーストラリアの司法審査における事実問題の取扱いに関する研究を継続したのに加えて、新たに、イギリス=オーストラリアの管轄権排除条項(ouster clause ; privative clause)に関する研究、および、イギリス=オーストラリアの行政法学における「規制的(regulatory)」アプローチに関する研究を行った。本年度は、その結果として、とりわけ、「オーストラリア行政訴訟における法律問題と事実問題--行政判断の構造に関する予備的考察--」、「行政法への『規制的』アプローチについて」--行政争訟制度を分析するもう1つの視点」という2つの論攷を発表することができた。前者の論攷は、オーストラリアの行政訴訟における法律問題と事実問題の区別に関する裁判例(特に、法律の文言を標準として両者を区別する裁判例)、事実問題に対するコモン・ロー上および制定法上の例外的な審査の根拠(grounds of review)に関する裁判例を紹介・分析したものであり、さらには、これらの裁判例の前提となっている行政判断の構造を解明することを目指したものである。また、後者の論攷は、主として、オーストラリア行政法の最新のテキストを手掛かりとして、イギリス=オーストラリアの行政法学において「規制(regulation)」への関心が大きくなっている背景、「規制的」アプローチを採る意義・実益、伝統的な「法的(legal)」アプローチと新たな「規制的」アプローチがもたらす行政争訟制度上の具体的な相違点、「規制的」アプローチが成立するための前提を明らかにしたものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] オーストラリア行政訴訟における法律問題と事実問題-行政判断の構造に関する予備的考察-2012

    • 著者名/発表者名
      深澤龍一郎
    • 雑誌名

      法学論叢

      巻: 170巻4=6号 ページ: 421-443

  • [雑誌論文] 行政基準2011

    • 著者名/発表者名
      深澤龍一郎
    • 雑誌名

      法学教室

      巻: 373 ページ: 17-22

  • [図書] 『行政と国民の権利』(「行政法への『規制的』アプローチについて-行政争訟制度を分析するもう1つの視点」を執筆)2011

    • 著者名/発表者名
      水野武夫先生古稀記念論文集刊行委員会編
    • 総ページ数
      37-51
    • 出版者
      法律文化社
  • [図書] 『租税判例百選[第5版]』(「青色申告に対する更正の理由附記」を執筆)2011

    • 著者名/発表者名
      水野忠恒, ほか編
    • 総ページ数
      195-196
    • 出版者
      有斐閣

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi