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2009 年度 実績報告書

国際条約の内面化プロセスの理論化と実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 21730043
研究機関大阪大学

研究代表者

内記 香子  大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 准教授 (90313064)

キーワード国際法 / 遵守 / 内面化 / 国際関係論 / ソフトロー / 正当性
研究概要

本年度は、国際法の遵守論の総合的なサーベイを行い、国際法学と国際関係論それぞれの分野における学説を分析し、近年の理論動向をまとめることを目的とした。その際にイタリアのEuropean University InstituteにおけるEU法研究者と、アメリカのHarvard Law Schoolの国際法学者と意見交換を行った。遵守論の最新の動向について、また具体的なケーススタディの在り方等について議論をおこなった。
理論的な分析としては以下の2点を中心に行った。1点目として、ハードローだけではなくソフトローの遵守という観点から、ハードローとソフトローの概念を分析、ソフトローの遵守の要因がどのようなものか、それがハードローと異なるものかどうかについて検討した。この関連で論文を公表し、研究会での報告を行った(経済産業研究所「国際公共政策における非拘束的な規律の履行確保システムの検討」に関する研究会)。
2点目として、国際法の国内での「内面化」を促進する要因としての、法の「正当性」について考察した。WTO法の「正当性」が議論される場として、紛争解決手続以外の機関内のフォーラムに注目し、関連の論文を公表した。
理論的サーベイのまとめとしては、学際的なアプローチを用いた遵守研究の著作3冊(米国の研究者によるもの)について書評論文を執筆中であり、来年度に投稿の予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 貿易紛争解決におけるソフトとハードの交錯:飯田報告に対するコメント2009

    • 著者名/発表者名
      内記香子
    • 雑誌名

      ソフトロー研究 14

      ページ: 64-70

  • [雑誌論文] Accountability and Legitimacy in Global Health and Safety Governance : The World Trade Organization, the SPS Committee and International Standard-Setting Organizations2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Naiki
    • 雑誌名

      Journal of World Trade 43

      ページ: 1255-1279

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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