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2010 年度 実績報告書

東南アジア国際家族法における公序概念 ‐インドネシアを中心として‐

研究課題

研究課題/領域番号 21730047
研究機関東洋大学

研究代表者

佐々木 彩  東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (90459834)

キーワードインドネシア / 公序概念 / 人的不統一法国 / 国際私法 / 混合婚 / 国際家族法 / 東南アジア / イスラム
研究概要

昨年度に引き続き平成22年度もインドネシアを中心とした東南アジア国際家族法における公序概念について研究するために、研究実施計画に従い実地調査を行った。具体的には、ジャカルタにある最高裁判所宗教民事局及び宗教省において聞き取り調査を行い、「混合婚(Perkawinan Campuran)」の問題(異教徒間の婚姻及び国際婚姻をめぐる諸問題)について、情報・資料提供を受けた。また、バンドンのISTIQMAH MOSQUEにあるイスラム教徒間の諸問題(信仰、ワリフ(相続)、DVの問題等)の相談を受ける組織(LKBHUWK)の担当のウラマーに、前記諸問題に関する情報提供を受けた。さらに、ジャカルタ市内の国立図書館に足を運び、日本では入手し難いインドネシア国際私法関連の新旧文献を入手できたことは、貴重な財産である。本年度は、前掲及び昨年度収集した資料等に当たり、インドネシアにおける国際家族法上の各論的課題として、「混合婚」に関する内容を中心に検討し、研究成果を公表した。人的不統一法国であるインドネシアにおいては、渉外的要素はもとより、それがなくとも国内間で法の抵触に関する問題が起り得る。昨年度は、インドネシア国際家族法上の渉外的要素を含む総論的課題を中心に研究を進めたが、本年度は、国内間における法の抵触を含む問題に重点を置き研究を進めた。インドネシア国際私法における公序概念について論じるには、国際私法上の総論的及び各論的課題を踏まえた上で、公序概念に通ずるインドネシアにおける法秩序が何かを知ることが重要であると思われ、本研究を通じて、その萌芽を見出すことができた。インドネシア国際私法における公序概念に関する今後の研究に繋げたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] インドネシア国際私法における各論的課題-混合婚を中心として-2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木彩
    • 雑誌名

      東京経営短期大学紀要

      巻: 19(発行確定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ギニア共和国民法典中の離婚制度2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木彩
    • 雑誌名

      東洋法学

      巻: 54・3 ページ: 351-356

  • [雑誌論文] ギニア共和国民法典中の婚姻制度2010

    • 著者名/発表者名
      佐々木彩
    • 雑誌名

      東洋法学

      巻: 54・1 ページ: 287-292

  • [雑誌論文] イスラム教徒との婚姻2010

    • 著者名/発表者名
      佐々木彩
    • 雑誌名

      東洋法学

      巻: 54・2 ページ: 191-196

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公開日: 2012-07-19  

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