本研究は、(1)企業結合審査は、市場の競争環境を十分踏まえたものになっているか(必要性)、(2)企業結合審査は、公正かつ自由な競争を維持・促進する上で有効であったか(有効性)、(3)企業結合審査は、効率的に行われたか(効率性)、という3つの観点から、過去の主要な企業結合事例を対象に、(1)競争制限・促進効果の評価、(2)問題解消措置の履行上・制度設計上の評価、(3)企業結合後の競争状況の評価、の3点について、ヒアリング等による定性的な分析やデータ解析等による計量的な分析等により事後的な学術的検証作業を行った。
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