障害者教育法における「合理的配慮」義務の射程

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21730057
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 社会法学
• 研究機関: 佛教大学
• 研究代表者: 今川 奈緒 佛教大学, 社会福祉学部, 講師 (60509785)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 障害児教育法(障害者教育法) / IDEA(アメリカ合衆国障害者教育法) / 手続的権利 / 手続的デュー・プロセス / 無償かつ適切な公教育 / 合理的配慮 / 過大(過重)な負担

研究概要

現在、障害者権利条約の批准にむけて国内法の整備が進められている。当該条約において「合理的配慮」は核となる概念であるが、障害者教育法領域において「合理的配慮」についての検討は十分に行われてこなかった。これに対し、アメリカ合衆国では「合理的配慮」の概念について制定法および判例法上かなりの程度明確化され、学術研究も相当程度の蓄積がある。本研究は、アメリカ法(特にIDEA)について詳細な検討を行い、日本法との比較を行うことで、日本の障害児教育法制の不備、改善点を明らかにしている。

研究成果

• [雑誌論文] 障害者教育法における手続的保護の重要性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 今川奈緒
  • 雑誌名: 社会福祉学部論集 7巻 ページ: 19-37
• [雑誌論文] 特別支援学校の廃止に関する条例の処分性及び適法性(大阪高決定平成21年3月18日) (2010)
  • 著者名/発表者名: 今川奈緒
  • 雑誌名: 賃金と社会保障 1521号 ページ: 25-31
• [雑誌論文] 障害を有する生徒の町立中学校入学に関する仮の義務付け決定-下市町立中学校入学拒否事件(奈良地裁平成21年6月26日決定) (2009)
  • 著者名/発表者名: 今川奈緒
  • 雑誌名: 賃金と社会保障 1504号 ページ: 38-46
• [学会発表] Development of law and policy for students with disabilities in Japan (2010)
  • 著者名/発表者名: 今川奈緒
  • 学会等名: Japan's Anticipated Disability Law & the Americans with Disabilities at Twenty : Workshop on Comparative Law, Policy and Research
  • 発表場所: Loyola Law School
  • 年月日: 2010-02-18
• [学会発表] アメリカ合衆国障害者教育法におけるデュー・プロセスについて (2009)
  • 著者名/発表者名: 今川奈緒
  • 学会等名: 東京社会保障研究会
  • 発表場所: 上智大学
  • 年月日: 2009-11-21
• [図書] 平成21年度内閣府障害者の社会参加推進に関する国際比較調査研究報告書、IDEAの概要と展開:訴訟要件に関連して、合理的配慮に関する裁判例及び行政救済機関の仲裁例(アメリカ合衆国・教育) (2010)
  • 著者名/発表者名: 中川純編、今川奈緒, 他
  • 総ページ数: 9-11、46-65
• [図書] 平成20年度内閣府障害者の社会参加推進に関する国際比較調査研究調査研究報告書、教育における障害者差別の禁止法令の概要及びIDEAにおける手続的デュー・プロセスについて (2009)
  • 著者名/発表者名: 中川純編、今川奈緒, 他
  • 総ページ数: 77-97、103
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/tyosa/h21kokusai/gaiyou.html
• [備考]
  • URL: http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/tyosa/h20kokusai/pdf/all/tanto.pdf