裁判員制度のもとにおける刑法理論の在り方に関する研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21730059
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 刑事法学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 橋爪 隆 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70251436)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 刑事法 / 刑法 / 裁判員裁判

研究概要

裁判員裁判においては、裁判員に対して、法令適用を行う前提として、刑法の解釈を平易に説明することが必要とされる。この際には、従来の判例理論の核心部分を明確に抽出し、それを平易なかたちで説明することが求められているといえよう。このような問題意識から、本研究においては、因果関係、正当防衛、故意、責任能力、共犯などの刑法解釈の重要問題について、裁判員裁判における説明の在り方について、理論的な検討を加えた。

研究成果

• [雑誌論文] 防衛行為の一体性について (2012)
  • 著者名/発表者名: 橋爪隆
  • 雑誌名: 三井誠先生古稀祝賀論文集 ページ: 93-117
• [雑誌論文] 裁判員裁判と刑法解釈の在り方 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山口厚、井田良、佐伯仁志、橋爪隆, ほか
  • 雑誌名: ジュリスト 巻: 1417 ページ: 120-143
• [雑誌論文] 相当性の判断と行為時における退避可能性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 橋爪隆
  • 雑誌名: 刑法雑誌 巻: 50巻2号 ページ: 278-290
• [雑誌論文] 共謀の射程と共犯の錯誤 (2010)
  • 著者名/発表者名: 橋爪隆
  • 雑誌名: 法学教室 巻: 359号 ページ: 20-25
• [雑誌論文] いわゆる自招侵害について正当防衛が否定された事例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 橋爪隆
  • 雑誌名: ジュリスト 巻: 1391 ページ: 159-163
• [雑誌論文] 銀行預金の引出しと財産犯の成否 (2009)
  • 著者名/発表者名: 橋爪隆
  • 雑誌名: 研修 巻: 735号 ページ: 3-22
• [雑誌論文] 違法論 (2009)
  • 著者名/発表者名: 橋爪隆
  • 雑誌名: 法律時報 巻: 81巻6号 ページ: 19-25