• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

権利者等不明著作物の利用の在り方に関する総合的考察

研究課題

研究課題/領域番号 21730107
研究機関明治大学

研究代表者

今村 哲也  明治大学, 情報コミュニケーション学部, 講師 (70398931)

キーワード著作権 / オーファンワークス / 権利者不明著作物 / 拡張的集中管理ライセンス / Orphan Works
研究概要

本年度は,権利者等不明著作物の問題に論点を絞って,最新の文献や情報(ヒアリング・質問票により収集)の収集とその分析に努めた。まず,資料収集・分析として,米国と英国における権利者等不明著作物に関する資料収集・分析を通して課題となる論点をまとめた。ワシントン大学ロースクールのシグニー・ニーブ講師に対して書面によるアンケートの依頼を行い,回答を得た。また,海外調査を行い,最新の欧米の情報を入手するための海外調査を行ったが,米国で行ったジョージア大学ロースクールのポール・J・ヒールド教授へのヒアリングでは,2008年に提出された法案の有する米国著作権法に対する重要な変更点が,権利者等不明著作物を基礎に創作された派生的著作物について,許諾を得ない使用者も当該派生的著作物の著作権を取得することにあること等が確認できた。英国でのヒアリングでは,ロンドン大学のエイドリアン・スターリング教授にヒアリングを行うことができた。同教授は,権利者等不明著作物への対応はスカンジナビア諸国の採用する拡張的集中管理ライセンスの制度によることが望ましいとし,これに類似した枠組みが2010年1月に英国政府が提出した「Digital Economy Bill」に盛り込まれていること等の知見を得ることができた。本研究の研究成果であるが,本年度の研究は未だ資料収集・分析の段階にとどまるものの,とりあえず,上記のアンケート結果については,許諾を得た上で資料の形式で早稲田大学グローバルCOEの紀要に掲載した。また,研究報告の場として,北海道大学グローバルCOEの研究会において,本件研究の問題意識を中心に報告を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 資料・孤児著作物に関するアンケート(米国)の回答について2010

    • 著者名/発表者名
      シグニー・ニーブ(今村哲也訳)
    • 雑誌名

      季刊企業と法創造 22

      ページ: 215-223

  • [学会発表] 試論:ベルヌ条約又はTRIPS協定上の著作権の最低保護期間を上回る部分における方式主義又は権利例外規定導入の可否について2009

    • 著者名/発表者名
      今村哲也
    • 学会等名
      北海道大学情報法政策学研究センター知的財産法研究会
    • 発表場所
      北海道大学法学部403号室
    • 年月日
      2009-04-25

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi