官僚制の効率性と民主性を問い直す:行政学と選挙研究の融合を通じて

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21730116
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 政治学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 曽我 謙悟 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60261947)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 行政学 / 官僚制 / 選挙研究 / ゲーム理論 / 計量分析 / 国際比較

研究概要

官僚制と民主制の間にいかなる関係が見られるのかを,ゲーム理論を用いた理論的な分析と, 1984年以降の127カ国を対象とした数量化データに基づく多数国間比較により解明した.そこから,民主制と権威主義体制では,為政者が異なる動機づけから,費用を負担してでも質の高い官僚制を選択しうることが示された.そしてまた,官僚制の違いは体制存続を左右する市民の行動に影響を与えることも明らかになった.

研究成果

• [雑誌論文] 官僚制と民主制:数理モデルと計量分析による多数国比較を通じて (2012)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 雑誌名: 現代民主主義の再検討 巻: 14(掲載確定印刷中)
• [雑誌論文] 都道府県議会における政党システム:選挙制度と執政制度による説明 (2011)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 雑誌名: 政権交代期の「選挙区政治」 ページ: 122-14
• [雑誌論文] 政治学における時系列・横断面(TSCS)データ分析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 雑誌名: オペレーションズ・リサーチ 巻: 56巻4号 ページ: 209-214
• [雑誌論文] 都市化と一極集中の政治学:一極集中は地方分権により緩和されるのか (2010)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 雑誌名: 都市と政治的イノベーション 巻: 12 ページ: 89-110
• [学会発表] 官僚制と民主制:数理モデルと計量分析による多数国比較を通じて (2011)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2011-06-19
• [学会発表] 選挙制度と政治腐敗 (2009)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 学会等名: 日本政治学会
  • 発表場所: 日本大学
  • 年月日: 2009-10-11
• [図書] 政策変容と制度設計 (2012)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 出版者: ミネルヴァ書房(印刷中)