研究課題
若手研究(B)
本研究は、スペインのフランコ体制(1939-75年)が、経済開発を主眼とする「開発独裁」的体制へと変容していく過程を、1950年代の国内政治に焦点を当てて明らかにしたものである。従来この時期は国際社会への復帰、もしくは経済の回復という側面のみが強調されてきた。それに対し本研究では、そうした変容が国内政治上の起源を持つことを、スペイン本国の一次史料も用いて実証的に解明・分析した。