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2009 年度 実績報告書

動学モデルを考慮したマーケットデザイン:農産品市場を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 21730157
研究機関大阪大学

研究代表者

尾川 僚  大阪大学, 社会経済研究所, 講師 (50533204)

キーワードオークション / 契約理論
研究概要

花卉の卸売市場の競りルールについて、動学モデルを用いて日欧のルールの違いがもたらす影響を分析する理論研究を進め、当初は現実の競りルールをやや簡単化した理論モデルを分析していたが、現実そのもののルールのもとでも日本式花卉競りのもたらす効果はほぼ同様に成立するとの結果が得られた。これにつき当該研究の論文を改訂した。
次に、土地改良区が圃場整備等の農地の区画形質の変更を伴う土地改良事業において行う「換地」について、ミクロ経済学の理論を応用することにより従来の制度とは異なるアプローチで換地メカニズムを設計するとの問題意識に基づき研究を進めた。これについては新潟県の土地改良区で実際の換地作業を見学し、現場における問題意識を理論分析に取り入れる試みを行った。この研究の継続に必要なものとして、本年度はシミュレーション、アンケート調査などの準備を行った。
また研究課題である動学モデルに関運する理論研究として、既に分析されている入札制度について動学的な観点から理論的拡張の研究を行った。これについては当初の予想を上回一般的な成果が得られ、今後の応用研究に利用できることが期待される。この成果は年度内に論文としてまとめられる。
その他の関連研究として、動学的な設定のもとでモラルハザードの問題を分析する研究を行った。これについてはきわめて長期間に拡張した場合に、短期間の場合の結論がそのまま妥当するかどうか不明瞭な点があったが、一般的な枠組みのもとでこれを示すことに成功し論文に盛り込まれた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 比較歴史制度分析 (共訳、原書は英語)2009

    • 著者名/発表者名
      アブナー・グライフ
    • 総ページ数
      472
    • 出版者
      エヌティティ出版

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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