研究課題
若手研究(B)
ピグーは、厚生経済学の創始者であり、大家であるが、その体系的な研究は国内外においても驚くほど少ない。特に道徳哲学の側面に関する研究の遅れは顕著であった。そこで、私は、初期に書かれたピグーの倫理学的文献に当たって、彼が元々抱いていた道徳哲学を再検討した。その結果、彼の哲学は、多元的な善・厚生を追求する(ムアと同様の)理想的功利主義であることが分かった。この所見は、経済学的文献だけを基にピグーをベンサム型の快楽主義的功利主義と見なす従来の研究に対して大きく修正を迫るものとなった。
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第11回国際功利主義学会ISUS
ページ: 1-26
http://www.isus.ec.unipi.it/images/stories/Yamazaki-Pigou.pdf