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2009 年度 実績報告書

時系列解析による合理的バブルの検証

研究課題

研究課題/領域番号 21730175
研究機関九州大学

研究代表者

片山 直也  九州大学, 経済学研究院, 准教授 (80452720)

キーワード時系列解析 / 合理的バブル / ADF検定 / 構造変化 / 予測
研究概要

研究の目的は,国内外株式市場の代表的株価指数について、合理的バブルが発生していたかどうか時系列解析の手法を用いて検証することにある。昨年度までは,同研究課題名で,スタートアップで研究費をいただき,TOPIXにより1990年初頭に崩壊した,株式・土地バブルにおいて,合理的バブルが検出できることを発見した。そしてその発生期間,景気循環と整合性がとれていることを確認し,ディスカッションペーパーにまとめている
本年度は
1) sup型,inf型,range型,rolling型ADF検定統計量の検出力の評価を行い,sup型のADF検定統計量の検出力が高いことをシミュレーション実験より求めた.この検出力は,様々な想定される合理的バブルのDGPにより確認した。この成果はディスカッションペーパーにまとめている.
2) (実際には構造変化が起こっているのであろうが、理論上の簡単化のため)構造変化が起きていないと仮定して,自己回帰モデルの誤差項の仮定を弱め,未知の平均と初期値をもつモデルの推定問題を考えた。一部は,冬に広島経済大学の研究集会と関西計量研究集会で発表している。
3) かばん検定統計量によるモデルのあてはまりの良さを調べる検定の理論構築を行った。ここでモデルは、2)と同様のものである.
4) 2)と3)の結果をTOPIXに当てはめて検証したところ,モデルのあてはまりはよいものの、バブル期とそれ以前とで、分散不均一の構造変化が認められるという結果が得られた。これは今後の研究を発展させる意味でよい課題となった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] On Multiple Portmanteau Tests2009

    • 著者名/発表者名
      Naoya Katayama
    • 雑誌名

      Journal of Time Series Analysis 30(5)

      ページ: 487-504

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Simulation Studies of Multiple Portmanteau Tests2009

    • 著者名/発表者名
      Naoya Katayama
    • 雑誌名

      Discussion Paper Series, 2009-4, Faculty of Economics, Kyushu University 2009-4

      ページ: 1-57

  • [雑誌論文] 合理的バブルの検定の検出力について2009

    • 著者名/発表者名
      片山直也
    • 雑誌名

      Discussion Paper Series, 2009-7, Faculty of Economics, Kyushu University 2009-7

      ページ: 1-38

  • [図書] 実例とEXCELによる統計学トレーニング2009

    • 著者名/発表者名
      片山直也
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      牧野書店
  • [備考]

    • URL

      http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K003132/research.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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