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2009 年度 実績報告書

リーダーシップの経済学分析にむけて

研究課題

研究課題/領域番号 21730192
研究機関大阪大学

研究代表者

石田 潤一郎  大阪大学, 社会経済研究所, 准教授 (40324222)

キーワード決断力 / 多数派同調バイアス / 確証バイアス / リーダーシップ / 自尊心
研究概要

プロジェクトの初年度として,経営学や社会心理学などの諸分野の文献の整理を行い、それぞれ独自に展開されている各分野での成果や知見の網羅的なサーベイを行い,概念やこれまでに知られている結果の整理を行った.また,この過程で得られた知見を基に,リーダーシップという概念を,さらに決断力・信頼・自己犠牲などの細かい特性に分割し,それぞれの側面からの再定義を行う.特に,リーダーが自己保身のインセンティブを持つときに,その影響がどのように組織内に伝播し,組織全体の効率性を低下させるのかというメカニズムに着目した研究を行った("Decisiveness").また,意思決定者のself-esteem concernが多数派同調バイアス(conformity bias)や確証バイアス(confirmatory bias)といった認知バイアスを生み出す背後のメカニズムを描写するモデルを構築し分析を行った.ここであげられた認知バイアスは何れも意思決定者の行動を歪める要因となり,リーダーシップが機能しない典型的な可能性の一つを示唆している.この成果は"Vision and Flexibility in a Model of Cognitive Dissonance"(ISER Discussion Paper No.771)というタイトルでディスカッションペーパーとして公表した.また,今後これらの成果を各種研究会や学会等で報告を行い,順次学術誌へ投稿していく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Incentives in Academics : Collaboration under Weak Complementarities2009

    • 著者名/発表者名
      Junichiro Ishida
    • 雑誌名

      Labour Economics 16

      ページ: 215-223

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Should Civil Servants be Restricted in Wage Bargaining? A Mixed-Duopoly Approach2009

    • 著者名/発表者名
      Junichiro Ishida Noriaki Matsushima
    • 雑誌名

      Journal of Public Economics 93

      ページ: 634-646

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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