研究課題/領域番号 |
21730230
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
西野 真由 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (40381743)
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キーワード | 生態移民 / 農村経済 / 貧困 / 環境 / 経済開発 / 移民村 / 退耕環林 / 西部大開発 |
研究概要 |
本研究の課題は、「生態移民」政策に着目し、山西省山間部における実態調査から、その具体的な実施状況と環境保全に対する効果の有無を確認するとともに、地域住民に与えた社会・経済的影響について考察を行うことである。 具体的な研究方法については、本研究では、中国有数の条件不利地域である調査地域において、移民政策によって形成された「移民村」における農家調査を実施し、生態移民政策が地域住民に与えた影響を就業状況や家計の変化等から検討を行うという計画を立てている。 今年度は、研究2年目にあたり、すでに実施した調査のとりまとめと追加調査の設営などを行う研究計画であった。昨年実施した農家調査のとりまとめについては、ほぼ予定通りに進んでいる。 また、今年度は2カ所目の個別農家調査を実施することができた。現在、農家調査の分析と同時に、関連資料の収集及びマクロデータ資料の分析を行っている。今年度実施した個別農家調査に関連して、追加調査を2月に実施する予定であったが、諸事情により、実施することができなかった。しかし、追加調査以外については、ほぼ予定通り進んだと考えている。 来年度は、研究最終年にあたるため、追加調査の実施及び調査結果のとりまとめと成果報告等、引き続き積極的に研究を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までの本研究の達成度について、おおむね順調に進展していると考えている。その理由は、分析の中心となる移民村において60戸の個別農家調査が終了しており、さらに、論文作成に必要な統計資料をほぼ入手することができたことが挙げられる。 現在、実施した個別農家調査結果のとりまとめと統計資料の分析を行っている。今後、論文作成を進める段階で、必要と判断した場合は、追加の農家調査を実施する。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の目的を遂行する上での調査資料、統計資料はおおむね入手できたと考えている。今後は、農家調査票、統計資料の整理、分析、論文作成が中心となる。必要と判断した場合は、補足調査を実施する予定である。 現在のところ研究を遂行する上で大きな問題は発生していないため、さらに、入手済み資料の分析に力を入れる予定である。
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