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2011 年度 実績報告書

東アジアにおける適切な為替・金融政策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730239
研究機関関西大学

研究代表者

本西 泰三  関西大学, 経済学部, 教授 (90315218)

キーワード東アジア / 為替 / 世代間 / 移転 / 金融
研究概要

東アジアにおける通貨危機や,近年の為替の変動を背景に,通貨市場の政策分析の意義が高まっているが,為替レートの合理的水準に関する分析は十分とは言えない.本稿では,特に東アジアを中心に,適切な為替レートの水準に関する定量分析および,適切な通貨制度の分析を行う.パネルデータを用いた分析を行う点,及び,為替レートに関する定量分析に基づいた政策提言を行う点に,本研究の特色と意義がある.また、金融政策を理解する上では、貯蓄率や年金制度に着目することも重要である。一方、近年高齢者世代を支える方法が各国で重要な課題になっているが、世代間の相互扶助については十分な分析が行われていない。しかしこの相互扶助は、一刻の貯蓄率や年金制度を考える上で、大変重要な役割を果たしている。この観点から、世代間移転の大きさを推計する研究も同時に行う。
世代間移転の大きさを推計する研究"Heterogeneous elderly parents and Intergenerational transfers in Japan"は書籍The Family, the Market or the State?: Intergenerational Support Under Pressure in Ageing Societies (Springer-Verlag; 2012)の1章として出版されることになった。今後、利用可能なデータを入手することができれば、この研究を他の東アジアの国に拡大して、比較研究を行うことも検討している。また日本についても同様のデータを用いながら、今後推計を一層精緻化する研究も続けたいと考えている。
為替のMisalignmentに関する研究、"Are the East Asian Currencies Still Misaligned? An Analysis Based on Absolute PPP-Income Relationship Using Panel Data"については、論文の問題設定を大きく変更する予定はないが、今後モデルの設定やデータ分析手法を見直して修正を加えたたうえで、新たな投稿先を検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

為替レートに関する研究は、出版には至っていないものの、一定の結果を得ることができ、現在内容を修正中である。世代間移転に関する研究は、近く出版予定である。

今後の研究の推進方策

世代間移転に関する研究は、金融政策に関する研究から派生した者であるが、今後はこの研究に力を入れていく方向で研究を推進したいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Heterogeneous Ageing Parents and Intergenerational Transfers in Japan2011

    • 著者名/発表者名
      Taizo Motonishi
    • 学会等名
      16th World Congress of the International Economics Association
    • 発表場所
      清華大学(北京)
    • 年月日
      2011-07-06

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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