研究課題
東アジアにおける通貨危機や,近年の為替レートの変動を背景に,通貨市場の政策分析の意義が高まっているが,為替レートの合理的水準に関する分析はこれまで十分行われているとは言えない.本稿では,特に東アジアを中心に,適切な為替レートの水準に関する定量分析および,適切な通貨制度の分析を行う.また、金融政策を理解する上では、貯蓄率や年金制度に着目することも重要である。日本では少子高齢化の進行に伴い、高齢者世代を支える方法が重要になっているが、世代間の相互扶助については十分な分析が行われていない。またこうした少子高齢化の進展や、相互扶助の伝統は、世界の中でも東アジアにおいて特に顕著である。為替レートの均衡水準からの乖離に関する研究、”Are the East Asian Currencies Still Misaligned? An Analysis Based on Absolute PPP-Income Relationship Using Panel Data” は、関西大学経済・政治研究所研究双書第157冊にまとめた。世代間移転の大きさを推計する研究 "Heterogeneous elderly parents and Intergenerational transfers in Japan"は書籍 The Family, the Market or the State?: Intergenerational Support Under Pressure in Ageing Societies (Springer-Verlag; 2012) の1章として出版された。近年、日本の公的年金制度を積立方式に移行すべきとの議論がある。その問題点を整理し、論文「公的年金制度の積立方式移行に関する一考察」(関西大学経済・政治研究所セミナー年報)にまとめた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)
関西大学経済・政治研究所研究双書第
巻: 157冊 ページ: 23-53
関西大学経済・政治研究所セミナー年報
巻: 2012 ページ: 69-80
The Family, the Market or the State (International Studies in Population)
巻: Volume 10 ページ: 123-137
10.1007/978-94-007-4339-7_6