研究課題
若手研究(B)
本研究では90年代後半の不況期から00年代前半の景気回復期に焦点を当て、中小企業がどのような資金調達行動を行っているのかを、主に企業の財務データを使いながら分析を行った。分析の結果、以下の点が明らかになった。1) 90年代後半に貸し渋りと整合的なデータは観察されない。2)景気回復期において、短期の資金需要が旺盛な企業は買入債務を増加させる傾向にある。3)企業は短期の資金が必要となった場合、売掛債権を減少させる傾向にあり、財務状態が悪い企業はノンバンクを利用する傾向にある。4)債務超過企業が有益な投資機会に直面した場合、銀行融資や企業間信用を利用せず、手形割引やファクタリングといった補完的な手段を利用する傾向がある。
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