研究課題
若手研究(B)
本研究の目標は、フリーバンキング論批判の観点から、中央銀行なき時代のアメリカ各地で中央銀行的な機能が自生する構造を探ることにあった。そのなかでインディアナ州の銀行制度が、複数の支店銀行を州域内の各行政区に配置し州都の本店銀行で統轄するという、現在のアメリカ連邦準備制度のデザインに連なる独特な銀行間組織をすでに紡ぎ出していたことを突き止め、通貨・信用秩序の健全性維持に向けた中央銀行的な機能を帯びた制度や組織が地域単位で形成・発展・衰退する具体的な過程を解明することができた。
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新潟大学経済論集(新潟大学経済学会)
巻: 第92号 ページ: 36-77
巻: 第90号 ページ: 51-93
巻: 第87号 ページ: 43-99