研究課題
若手研究(B)
研究実施計画に関連する研究テーマについて1編の英語論文(単著)の書籍掲載決定、1回の海外学会発表(単独)を行った。本研究は、共に1998年から2004年にかけての日本の主な債権放棄(私的整理)事例と同期間に法的整理に移行した事例をサンプルとして、債権放棄と法的整理の選択に関する決定要因を分析した。近年の大企業の企業再建における債権放棄の選択は、再建企業自身の収益性に加えて過去からの長期継続的な銀行企業間関係の親密度によって決定されていた。また、銀行自身の不採算企業への融資戦略、倒産法制の整備や産業再生機構による支援などの新しい企業再建の枠組みも、大企業が債権放棄を選択する誘因に統計的に有意な影響を与えていた。
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Research Handbook on International Banking and Finance, Edward Elgar, Chapter(J.Barth, C.Whilborg, C.Lin, eds) 32掲載決定(印刷中、公刊予定)