研究概要 |
本研究では19世紀後半以降のバンコクにおける都市交通の変遷を扱うことから、時系列的資料の収集とその分析が研究の方法となる。マイクロフィルム化された新聞資料については、これまでに入手していない期間について、金額的に入手可能であったものが存在しなかったことから購入を見合わせた。一方、現地での資料収集については、予定通り夏季と春季の休業中にそれぞれ最大1ヶ月程度の出張を行った。資料収集は主にタイ国立公文書館にて行い、前年度に引き続き主にバンコクのバスに関する多数の有益な資料を発見した。また、都市交通を担当している機関の資料についても、運輸省、タイ国鉄、首都電気鉄道公団、バンコク大量輸送公団にて入手可能な限りの年次報告書を入手した。また、都市交通を担当している機関の資料についても、運輸省、タイ国鉄、首都電気鉄道公団、バンコク大量輸送公団にて年次報告書を入手した。他にもタイの書店、古書店、国立図書館、大学図書館などにおいても必要な二次資料の入手を行った。研究成果の発表については、前年度に引き続いてバスに関する論文を2本執筆し、うち1本については完成した。これまでの研究成果を踏まえて研究成果報告書『バンコクの都市交通の史的展開に関する研究』(横浜市立大学、2012年、322ページ)のとりまとめを行い、今後出版を検討していく。さらに、タイにおける研究許可機関であるNational Research Council of Thailandに対しても、研究成果報告書として"History of Mass Transportation in Bangkok,1886-1976"(Yokohama City University 2012,201p.)を作成して提出した。
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