研究概要 |
平成21年度は東洋経済新報社『海外進出企業総覧』(会社別編)の各年版を利用することで、日本の電機メーカーの海外進出データ、特に海外子会社の立地国・地域の多様性に関するデータの整備を行うとともに、米国NBER(National Bureau of Economic Research)によって作成された米国特許データベース(The NBER U.S. Patent Citations Data File)を利用することで、これらの電機メーカーの個別企業レベルでの特許取得件数や技術ポートフォリオのデータの収集を行った。特に平成21年度は、これらの企業に関する1990年代後半の時系列的なデータの収集・整備作業に従事した。 次に,これらのデータを利用することで、日本の電機メーカーの事業活動の国際的な多様化の進展と、技術の多角化の進展とのダイナミックな関係について、主に全体的な傾向の分析を行うとともに、関係する先行研究の検討を行った。 以上の作業を通じて得られた研究成果の一部に関しては、既にH21年度内に学内の紀要へ論文として発表しており、今後は外部の学術雑誌への投稿も予定している。
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