研究概要 |
この研究は、製品アーキテクチャ、コア・コンピタンス、情報技術との関係を分析する国際比較調査である。代表的な成果として、私は『Building Network Capabilities in Turbulent Competitive Environments : Practices of Global Firms from Korea and Japan』(Taylor & Francis LLC, 2012)と「Product architecture, organizational capabilities and IT integration for competitive advantage」(International Journal of Information Management, 2012)などを出版した。この研究では、ITシステム構成のタイポロジーとして、(1)組立メーカーとサプライヤー間のIT統合の程度、(2)製品設計情報の構造(すなわち製品アーキテクチャ)を提示した。研究結果によると、日本企業と比較して、韓国企業は高いIT統合レベルを達成しただけではなく、良い市場パフォーマンスを達成していることを示唆している。さらに、この研究は、IMIS(統合型ものづくりITシステム)の新しいコンセプトを提案している。上記の成果に基づき、この研究はグローバル市場で競争優位を達成するための効果的IT統合戦略に対する貴重な洞察を提供している。
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