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2009 年度 実績報告書

企業間組織再編の企業価値向上効果

研究課題

研究課題/領域番号 21730328
研究機関名古屋商科大学

研究代表者

矢部 謙介  名古屋商科大学, 会計ファイナンス学部, 准教授 (20509765)

キーワード企業再編 / 企業価値 / 利益調整
研究概要

本研究は、日本企業の企業間組織再編(企業再編、M&A)がもたらす企業価値向上効果を実証的に分析することを目的として平成21年度より研究を開始した。
当初の研究実施計画に基づき、先行研究のサーベイを進める中で、財務データを用いてM&Aの企業価値向上効果を測定する研究はHealy, Palepu and Ruback (1992)以降目立った研究上の進展が見られないことが明らかとなった。こうした背景には、M&Aに際しての企業の利益調整行動に代表される会計政策がM&Aの効果測定を難しくしているという状況があると考えられる。
従って、本研究では財務データを用いた企業価値向上効果測定の前提となる、M&Aに際しての企業の利益調整行動に関する実証研究を先行して行うこととし、平成21年度にはこうした実証研究を行う上での先行研究のサーベイ及びデータベースの整備、利益調整行動に関する仮説の構築及び仮説を検証するためのパイロットテストの実施を行った。その結果、日本企業においては欧米企業を対象とした先行研究とは異なる利益調整行動が観察されることが明らかになりつつある。このような利益調整行動を明らかにすることは、上記のような財務データを用いた企業価値向上効果測定の手法に対する貢献があるばかりでなく、M&Aに際して日本企業において行われている利益調整行動について、先行研究にはない新たな仮説を構築・検証する点で先駆的な成果をもたらすものと考えている。
なお、本年度はこうした仮説及びパイロットテストの結果について、複数の学会及び研究会等において発表・報告を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 完全子会社化における利益調整行動2010

    • 著者名/発表者名
      矢部謙介・青木康晴
    • 雑誌名

      日本インベスター・リレーションズ学会 研究分科会IRの実証的効果測定 中間報告書

      ページ: 67-81

  • [学会発表] 完全子会社化における利益調整行動2009

    • 著者名/発表者名
      矢部謙介・青木康晴
    • 学会等名
      日本会計研究学会中部部会
    • 発表場所
      名古屋商科大学
    • 年月日
      2009-12-05
  • [学会発表] 完全子会社化における利益調整行動2009

    • 著者名/発表者名
      矢部謙介・青木康晴
    • 学会等名
      日本インベスター・リレーションズ学会研究分科会
    • 発表場所
      一橋大学 産学連携センター
    • 年月日
      2009-09-21
  • [学会発表] 完全子会社化における利益調整行動2009

    • 著者名/発表者名
      矢部謙介・青木康晴
    • 学会等名
      神戸大学 兼松セミナー(現代会計学研究会共催)
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2009-09-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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