研究概要 |
本研究では,国産食品と競合関係にある輸入食品の「価格と購入率」の関係を導くことを目指している.価格については一般的に国産品より輸入品の方が安い.2つの同食品があった際,いくらから消費者は輸入品を購入し,いくらから国産品を購入するのか.平成21年度は,消費者へのアンケート調査(消費者意識調査・店舗内面接調査)と購買履歴の収集を主に行った. アンケート調査は,東京都内にある某Nスーパーマッケットで行った.まず,予備調査として平成21年4月に学生を対象とした店舗内面接調査を試みた.その後,本調査として平成21年7月~毎月1回店舗内面接調査を主婦層15人弱に対し行っている.調査対象食品は,国産食品と輸入食品があるものとし,価格と購買意識に対し回答を求めた.また,消費者の経済意識や価格に対する意見を中心に「消費者意識に対するアンケート調査」を行った.これは,店舗内面接調査(主婦層15人弱を含む)を都内に住む主婦200名強を対象に行った.購買過程に影響を及ぼすと考えられる要因の解明を同時に行っていくためである.また予備調査から,国産品にこだわる消費者が「有機野菜」にも注意して購買していることからアンケートに関連する項目を追加した. 今年度は,アンケート調査の実施及びデータの収集を主に行った.次年度は,調査結果から購買過程に影響を及ぼすと考えられる要因は何かを消費者の店頭購買行動及び調査研究から導き,輸入品と国産品の価格と購入率の関係を明らかにしたい.
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