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2011 年度 実績報告書

生体情報処理に基づく購買エージェントを用いた店舗内レイアウトの可視化支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 21730354
研究機関神戸学院大学

研究代表者

柴田 淳子  神戸学院大学, 経済学部, 准教授 (80411867)

キーワード消費者購買行動モデル / 価値認識 / Decoy Effect / 支援システム
研究概要

初年度は,消費者のあいまいさや不確実性を考慮した購買行動における商品選択の意思決定モデルを用いて,購買行動の価値認識に関する因果関係の構造を因果ダイアグラムにより可視化することが可能となった.これにより,人間の行動パターンを反映したエージェントの行動ルールの設計が可能となった.次年度は,マーケティング分野や消費者行動研究の観点から,初年度に得られた結果を利用し,エージェントの移動および購買行動に関する研究を行った.消費者が購買する際,製品そのものの価値だけでなく,それに消費者の心理状態が影響することで購買意欲が変化する.消費者の心理状態(感覚や嗜好など)を数量化するために,消費者の「心理的価値」を定義し,それによる購買行動の変化について分析した.製品そのものの価値は,評価値に関する妥協可能な合意のメカニズムを用いることで数量的に取り扱う.それにより,各々の製品が納得できるようなルールのもとで導出された合意にしたがって,製品そのものの価値のランキングを決定できる.実際に得られているランキングとそれを比較することで,製品に対して心理的価値がどのように作用しているかを考察した.また,店舗内におけるカテゴリーの配置方法の決定に関して,Decoy Effectを考慮したレイアウト方法を提案し,これにより商品の在庫を考慮した配置が可能となった.さらに,支援システムが誰にでも使用できるように,操作がより簡易なタブレットパソコンでのシステム構築を行っている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 変数間の寄与率に基づく因果関係から成る因果ダイアグラム2011

    • 著者名/発表者名
      柴田淳子
    • 雑誌名

      神戸学院経済学論集

      巻: 第42巻 ページ: 21-28

  • [雑誌論文] 消費者選択行動の意思決定におけるDecoy Effectの可視化2011

    • 著者名/発表者名
      柴田淳子, 奥原浩之, 塩出省吾
    • 雑誌名

      第47回日本経営システム学会全国研究発表大会講演論文集

      ページ: 112-113

    • 査読あり
  • [図書] 経営システム学への招待2011

    • 著者名/発表者名
      日本経営システム学会編
    • 総ページ数
      289-295
    • 出版者
      日本評論社

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公開日: 2013-06-26  

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