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2009 年度 実績報告書

リスク負債のオンバランス化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730356
研究機関北海道大学

研究代表者

久保 淳司  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (70322790)

キーワード資産除去債務 / 資産除去債務基準 / 資産負債の両建処理 / リスク負債 / 不確実性事象 / リスク事象
研究概要

今年度は,資産除去債務に関する会計基準を,リスク負債のオンバランス化の嚆矢と位置づけて検討を中心に研究を行った。
具体的には,資産除去債務基準等の概観し,資産除去債務基準等が以前の会計処理から改善した点と共に,資産除去債務基準等によって新たに生じた問題を確認した。すなわち,資産除去債務基準等によって,将来の除去支出が当初に貸借対照表に表示されないことおよび耐用年数後期に実質的に有形固定資産が貸記されるという問題は解消するものの,資産の取得原価および減価償却の概念の変容を招いてしまうという新たな問題が生じるのである。そして,資産除去債務基準等で使用している概念の名称と内容が一致していないと考えることで問題は解消できると主張した。具体的には,資産除去債務基準等における減価償却や利息配分法の実質は引当金の繰入処理,減価償却費や調整額は引当金繰入額,そして,資産除去債務の相手勘定として借方に計上される金額は負債の評価勘定として計上されているとの解釈を提示した。これらの解釈において,資産除去債務基準等における資産負債の両建処理は,貸借対照表の情報提供と損益計算書の期間損益計算を両立させる方法として評価できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 資産除去債務基準における資産負債の両建処理2009

    • 著者名/発表者名
      久保淳司
    • 雑誌名

      経済学研究 59巻3号

      ページ: 199-213

  • [学会発表] リスク事象の計上における蓋然性の位置づけ2009

    • 著者名/発表者名
      久保淳司
    • 学会等名
      日本会計研究学会
    • 発表場所
      関西学院大学(兵庫県)
    • 年月日
      2009-09-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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