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2011 年度 実績報告書

森林の機能・価値を考慮した木質バイオマス事業評価システムの構築方法

研究課題

研究課題/領域番号 21730358
研究機関弘前大学

研究代表者

金藤 正直  弘前大学, 人文学部, 准教授 (10451478)

キーワード木質バイオマス政策・事業評価システム / 戦略的協働体系 / サプライチェーン・マネジメント / 行政評価 / 評価情報モデル / シナリオ分析
研究概要

本研究の目的は、木質バイオマス事業と森林・林業を結びつけたフロー・ストック型事業モデルと、それを支援する事業評価システムを、ビジネスモデリング、システム設計、表計算の3種類のソフトウェアを用いて構築することである。平成23年度では、この目的に基づいて、数パターンのフロー・ストック型事業モデルと、それを分析・評価できるための評価システムおよびその実用可能性を研究することを計画として設定した。この計画に基づく研究の成果は次の2点である。まず1点目は、農・林業から多様なバイオマス資源が発生する青森県中南地域を対象とし、そのバイオマス資源に基づいてフロー・ストック型事業モデルを提案した。次いで2点目は、戦略的協働体系を形成して意思決定を行うことを想定した事業関係者が、上記の事業モデルをベースに作成したいくつかの事業シナリオを分析・評価し、その結果から事業対象地域に対して最適なシナリオを決定できる事業評価システムとそれを支援する評価情報モデルを、表計算ソフトウェアを用いて構築した。しかし、構築した事業評価システムと評価情報モデルといった意思決定支援のためのツールを、事業関係者に対して実際に利用してもらい、その関係者からのさまざまな意見を加味しながら改良する等、同ツールの実用可能性に関する研究は十分に実施できなかった。このように、本年度は、研究計画にある森林の機能・価値を考慮した木質バイオマス事業評価システムの実用可能性に関しては十分に検討できなかったが、このシステムを構築するための基礎モデルを提案できたことは、大きな成果といえる。今後の研究では、事業関係者と一緒になって、その事業対象地域に適した木質バイオマス事業評価システムのモデル化を検討するとともに、このモデルの他のバイオマス事業への展開可能性についても明らかにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] バイオマス事業における参加・協働体系を支援する評価情報モデル-青森県中南地域の取り組みを中心として-2011

    • 著者名/発表者名
      金藤正直
    • 雑誌名

      弘前大学経済研究

      巻: 第34号 ページ: 30-47

    • 査読あり
  • [学会発表] 森林・林業行政への原価計算の適用可能性-兵庫県丹波市を中心として-2011

    • 著者名/発表者名
      金藤正直・丸山佳久
    • 学会等名
      日本地方自治研究学会
    • 発表場所
      関西大学(大阪府)
    • 年月日
      2011-10-02

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公開日: 2013-06-26  

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