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2010 年度 実績報告書

収益の認識基準をめぐる国際的合意形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730365
研究機関滋賀大学

研究代表者

山田 康裕  滋賀大学, 経済学部, 准教授 (20335160)

キーワード収益認識 / 測定モデル / 配分モデル / 業績報告 / 国際レジーム / グローバル・ガバナンス / 説明責任 / 基準間競争
研究概要

グローバル・ガバナンス論の特徴・論点および会計への含意を明らかにし,IASBが基準間競争を容認しない背景についてグローバル・ガバナンスの観点からの解釈を試みた。その結果,国際的な会計基準の設定という国境を越えて生起する問題に対処しようとするIASBには,市場メカニズムだけでは効率的に対処できないという問題意識があるが故に,高品質の会計基準の選択の手段として市場メカニズムを利用することに否定的であり,基準間競争を容認しないと解釈できることが明らかとなった。
さらにIASBの説明責任について検討した。その結果,委託・受託関係のもとでの説明責任(内的説明責任)のみならず,IASBの活動によって影響を受けるさまざまな利害関係者に対する説明責任(外的説明責任)も重要であり,利害関係者はIASBに何らペナルティを課すことができないため正式な強制力がないなかで外的説明責任が果たされるのかという問題が生じること,さらには,長期的には外的説明責任が実質的なものとなった場合にのみIASBによるグローバル・ガバナンスは正統性をえるにもかかわらず,外的説明責任が果たされないならばIASBの正統性が毀損されうるということが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] グローバル・ガバナンスとしての会計基準設定2010

    • 著者名/発表者名
      山田康裕
    • 雑誌名

      會計

      巻: 第178巻第2号 ページ: 80-94

  • [雑誌論文] IASBの正統性2010

    • 著者名/発表者名
      山田康裕
    • 雑誌名

      日本会計研究学会スタディ・グループ『会計制度の成立根拠とGAAPの現代的意義』(最終報告)

      ページ: 21-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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