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2012 年度 実績報告書

戦争体験の共有と継承に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730398
研究機関筑波大学

研究代表者

野上 元  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (50350187)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード戦争の記憶 / 戦争体験 / 戦争体験文庫 / 戦争社会学
研究概要

平成24年度の研究成果は、書評2本、事典項目執筆4項目、報告4回となった。書評2本はともに戦争の記憶やその戦後における継承を題材にした書物『兵士たちの戦後史』『「反戦」と「好戦」のポピュラー-・カルチャー』を対象にしたもので、本研究計画の内容やその遂行に密接な関係を持つものである。事典項目も「戦争体験」「戦争責任」「総力戦体制論」「歴史修正主義」など、本研究計画に関係が深いものであり、その成果を学術的にまとめる良い機会となった。報告4回のうち、日本マス・コミュニケーション学会によるものと日本社会学会によるものとは、本研究計画を更に広い「戦争社会学」という分野に文脈敵に接続してゆくきっかけとなった。またほかに、戦争社会学研究会第4回研究大会では、「軍事社会史・軍事社会学と戦争社会学――「軍事」領域の社会学的重要性」と題されたシンポジウムを企画・司会し、「戦争体験の共有と継承」という本研究計画と「戦争社会学」「軍事社会学」との関連性を多角的に検討する機会を得た。それらは、ヨーロッパ近世史・近代史との比較や、アメリカを中心に進む軍事領域への社会学的アプローチである。また、大宅壮一文庫や早稲田大学図書館で「戦争」「戦争体験」「戦争の記憶」に関する文献調査・資料調査を行ったほか、司馬遼太郎記念館では、現代の日本社会における戦争体験や戦争の記憶に関する諸問題について、同館関係者に聞き取り調査を行った。これらの調査は、平成25年度に研究成果として公表される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、本研究計画を社会学という学問分野のなかに位置づける作業を進めることができた。最終年度である平成25年度は、これらの達成をもとに、多岐にわたる本研究計画の成果を公表してゆく必要がある。

今後の研究の推進方策

本年度同様、研究成果の公表と調査のバランスや、基礎的な調査と研究計画を文脈づける作業とのバランスをよく考えながら研究計画を推進してゆく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 「『戦争社会学』とメディア史研究」

    • 著者名/発表者名
      野上元
    • 学会等名
      日本マス・コミュニケーション学会第33期第6回研究会
    • 発表場所
      同志社大学
  • [学会発表] 「消費社会の記述と冷戦の修辞」

    • 著者名/発表者名
      野上元
    • 学会等名
      第85回日本社会学会大会
    • 発表場所
      札幌学院大学

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公開日: 2014-07-24  

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