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2009 年度 実績報告書

被差別部落マイノリティの社会的アイデンティティと地位達成メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730420
研究機関大阪市立大学

研究代表者

内田 龍史  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 研究員 (60515394)

キーワード差別・排除 / 階級・階層・社会移動 / アイデンティティ / マイノリティ
研究概要

本研究は、主に被差別部落の若者を対象として、「部落民」としての社会的アイデンティティが、学歴・職業等地位達成に与える影響について分析を行うものである。具体的には、(1)運動・行政による「部落民」としてのアイデンティティ形成過程研究、(2)部落の実態の変化に伴う「部落民」としてのアイデンティティ変容研究、(3)地位達成に与える「部落民」としてのアイデンティティの影響研究の三つからなるが、初年度となる平成21年度は、(1)運動・行政による「部落民」としてのアイデンティティ形成過程研究として、部落解放運動・解放教育運動の資料調査を進めてきた。特に、部落解放奨学生集会や解放教育などにおける言説を手がかりとして、部落の子どもたちに対するどのようなアイデンティティ形成を期待し、どのような実践を行ってきたのかを歴史的経過を明らかにする研究をまとめつつあり、次年度に発表予定である。
また、長崎・鳥取・佐賀・大阪等、各地で部落出身者や部落解放運動関係者に対する聞き取りを実施し、(2)部落の実態の変化に伴う「部落民」としてのアイデンティティ変容研究も進めつつある。さらに、量的調査についても、部落解放運動団体や研究機関とタイアップしてこれまで実施してきた、佐賀・大阪住吉調査など、すでに実施済みの調査から得られたデータを整理しつつある。加えて、現在、全国規模で展開中の調査や、今後実施予定の大阪府内・奈良県内の被差別部落調査の企画を進めている。これら実施済・実施中の調査データについては現在分析中であり、主たる研究成果については来年度以降発表する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大阪の部落女性実態調査から見えてきたもの2010

    • 著者名/発表者名
      内田龍史
    • 雑誌名

      部落解放研究 188号

      ページ: 31-40

  • [雑誌論文] 部落問題を語ることの困難とその可能性2009

    • 著者名/発表者名
      内田龍史
    • 雑誌名

      部落解放 618号

      ページ: 49-59

  • [学会発表] 共同報告:被差別部落女性と差別・不平等-被差別部落女性の実態調査から(1)アイデンティティ・差別・社会関係2009

    • 著者名/発表者名
      内田龍史
    • 学会等名
      第60回関西社会学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-05-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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