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2010 年度 実績報告書

被差別部落マイノリティの社会的アイデンティティと地位達成メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730420
研究機関大阪市立大学

研究代表者

内田 龍史  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 研究員 (60515394)

キーワード差別・排除 / 階級・階層・社会移動 / アイデンティティ / マイノリティ
研究概要

2年度目となる平成22年度は、運動・行政による「部落民」としてのアイデンティティ形成過程研究として、部落解放運動・解放教育運動の資料調査を進め、部落解放奨学生集会や解放教育などにおける言説を手がかりとして、部落の子どもたちに対するどのようなアイデンティティ形成を期待し、どのような実践を行ってきたのかを歴史的経過を明らかにする論文(「期待される「部落民」像-アイデンティティの獲得と継承」黒川みどり編著『近代日本の他者と向き合う』(社)部落解放・人権研究所:281-308.)を執筆した。
また、奈良・佐賀・大分・千葉等、各地で部落出身者や部落解放運動関係者に対する聞き取り調査を実施し、部落の実態の変化に伴う「部落民」としてのアイデンティティ変容研究や、地位達成に与える「部落民」としてのアイデンティティの影響についての分析も進めつつある。さらに、量的調査についても、部落解放運動団体や研究機関と協力してこれまで実施してきた、佐賀県・大阪住吉調査など、すでに実施済みの調査から得られたデータを整理し、学会報告を行い(「住吉地区の変容と部落(民)アイデンティティ」第61回関西社会学会)、論文としてまとめた(「都市型部落における労働・生活とアイデンティティ-「2009年住吉地域労働実態調査」から」『部落解放』第641号:78-86、「佐賀県における被差別部落の現状-「佐賀県の被差別部落生活実態調査」から」『佐賀部落解放研究所紀要』第28号:36-64(妻木進吾との共著))。加えて現在、全国規模で部落の青年を対象とした調査、奈良県・京都府での部落女性を対象とした調査を実施し、現在分析を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 都市型部落における労働・生活とアイデンティティ-「2009年住吉地域労働実態調査」から2011

    • 著者名/発表者名
      内田龍史
    • 雑誌名

      部落解放

      巻: 641号 ページ: 78-86

  • [雑誌論文] 佐賀県における被差別部落の現状-「佐賀県の被差別部落生活実態調査」から2011

    • 著者名/発表者名
      妻木進吾、内田龍史
    • 雑誌名

      佐賀部落解放研究所紀要

      巻: 28号 ページ: 36-64

  • [学会発表] 共同報告:変容する都市型部落-2009年住吉地域労働実態調査から 1.住吉地区の変容と部落(民)アイデンティティ2010

    • 著者名/発表者名
      内田龍史
    • 学会等名
      第61回関西社会学会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2010-05-29
  • [図書] 近代日本の「他者」と向き合う2010

    • 著者名/発表者名
      黒川みどり編著
    • 総ページ数
      281-308
    • 出版者
      (社)部落解放・人権研究所・解放出版社

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公開日: 2012-07-19  

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