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2009 年度 実績報告書

現代先進国の資本蓄積構造の下での社会的排除問題の動態性に関する考察

研究課題

研究課題/領域番号 21730446
研究機関三重大学

研究代表者

深井 英喜  三重大学, 人文学部, 准教授 (10378276)

キーワード社会的排除 / 社会動態 / イギリス新労働党
研究概要

● 本年度の研究内容:当初計画で本年度の研究目的は、先進国の現在の資本蓄積構造についての考察を行なうことにあった。特に、これまでの研究蓄積のあるイギリスを対象にして、イギリスの所得分配に関する基本的な考え方の検討を行なった。成果として、研究論文一本を執筆した。また、社会動態を捉えるための理論的枠組みを考察するために、先行研究の整理を行なった。そのなかから重要と判断した研究書の全訳作業を行なった。2010年度中に出版予定である。そして、イギリス出張を行ない、この原著者との交流を中心にすえて予定を組み、イギリスの関連する研究者との交流を図った。ただし、これらの具体的な成果の出版は、来年度中の予定である。
● 意義:今年度の作業が当研究全体にもつ意義は2点ある。一点目は、イギリスの現労働党政権のソーシャル・ポリティクスの特徴を自分自身の中で確定することができた点にある。これは、イギリスの所得分配構造に関する考察を進める上で、分析視点の特定に寄与する。二点目は、動態分析の論点が明確になった点にある。これは、当研究で理論経済学の成果の援用を計画しているが、用いるべき経済モデルを考察する上での指針となる。
● 重要性:今年度の研究を総括するならば、来年度からの研究のための足場づくりにあった。研究対象となるイギリス労働党のソーシャル・ポリティクスの特徴の明確化と、動態分析を考察するために用いる経済理論モデルの選定は、来年度の先行研究を踏まえた社会動態の中における現代の貧困について考察する上で欠かすことのできない段階であった。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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