• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

外国人ドメスティック・バイオレンス(DV)被害者の実態把握と支援プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21730467
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

寺田 貴美代  新潟医療福祉大学, 社会福祉学科, 准教授 (70352680)

キーワードドメスティック・バイオレンス / DV / 母子生活支援施設 / ソーシャルワーク / 被害者支援
研究概要

本研究は、(1)日本人男性と婚姻関係にある外国人女性のドメスティック・バイオレンス(以下「DV」と表記)被害に関して、その実態を把握し、日本人の被害者とは異なる被害の背景と特徴を明らかにするとともに、(2)外国人DV被害者への現状の支援展開の問題点を分析し、DVの温床となる背景の予防的観点を含む、長期的な視点からの支援プログラムを構築することを目的としている。
外国人女性DV被害の内容は、日本人女性の被害とは異なる特徴を有することが指摘されているため、平成21年度に実施した研究においては、外国人女性のDV被害の背景と特徴に関する調査を行い、その支援展開が直面している問題と課題を明確化した。具体的には、文献研究と併せて聞き取り調査を実施しており、聞き取り調査は、外国人DV被害者支援にかかわる日本国内の団体、および日本から帰国した被害者支援にかかわるフィリピン国内の団体を対象として行った。なお、DV対策は、被害者支援に限定されるものではなく、DV防止対策や加害者対策など、多面的な対応が求められることは言うまでもない。そして、被害者と被害者間の関係も状況に応じた多様な側面を有する関係として把握する必要がある。しかしながら本研究は、DV関係の再構築など、問題の解決が困難なケースの考察を通して、DV関係からの離脱を困難にしている要因や、現状の被害者支援の問題点を明らかにし、効果的な支援の方策を検討することを意図していることから、あえて被害者への対応を中心に検討し、生活再建に向けた支援の方策について考察した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 外国人DV被害者に対するソーシャルワーク実践に関する考察2009

    • 著者名/発表者名
      寺田貴美代
    • 雑誌名

      ソーシャルワーク研究 35

      ページ: 26-40

  • [学会発表] 外国人DV被害者に対するソーシャルワーク実践に関する考察-母子生活支援施設における聞き取り調査の結果から-2009

    • 著者名/発表者名
      寺田貴美代
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2009-10-10

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi