本研究では、認知症ケア専門職のプログラム開発にむけ、デンマークの認知症ケア専門職の養成と実務の実際について現地ヒアリング(デンマーク・スヴェンボー市およびアッセンス市)と行政資料をもとに整理した。その結果、(1)デンマークの認知症ケア専門職は、認知症に関する研修を必須としており入職してから全ての職員が受講していること、(2)専門職をバックアップするシステムが整備されており、個人の知識や技術だけでは解決できない事例は、確実にスーパーバイズしてもらえる仕組みが作られていること、(3)専門職役割が明確になっており、連携がスムーズに行えることが明らかとなった。
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