本研究の目的は、仕事をもつ男性家族介護者の介護・生活と仕事の関係を明らかにするため、介護支援専門員、介護職員、積極的にワーク・ライフ・バランスを推進しているA企業の担当者、仕事をもつ男性家族介護者にヒアリングを行った。調査結果としては、(1)介護保険制度が導入されて時間が経過したのちでも介護サービスへのアクセスの難しさ、(2)金銭的な面での負担、(3)男性が介護自体を行いにくい社会状況、(4)介護休業制度を利用しないでなんとか介護と仕事を両立させたいという気持ち、(5)仕事と介護の両立には、会社の配慮・相談できる上司の重要性等であった。
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