知的障害のある人が協議場面に参加し、発言権をもつためには、(1)担当者の前向きな認識や積極的な取組みと、(2)標準的な組織や正式な委員という立場にこだわらず、知的障害者が参加しやすい方法の工夫が必要である。しかし、(3)知的障害者のみのグループには利点(例:参加の負担を和らげ、発言や参加を促し、正式な会議への事前準備ができる等)の一方、欠点(例:時間と費用、正式な協議に参加させない言い訳、障害がない人との相互作用の欠如等)もある。(4)知的障害者が考える参加しやすい会議の条件として、事前準備、場所と日時、会議進行、資料作成等のポイントも明らかにした。
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