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2011 年度 実績報告書

児童養護施設における心理職の活用に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730482
研究機関静岡大学

研究代表者

井出 智博  静岡大学, 教育学部, 准教授 (20524383)

キーワード児童養護施設 / 乳児院 / 心理職 / ガイドライン / 施設臨床 / エビデンス / Master Therapist
研究概要

本研究の目的は児童養護施設,及び乳児院における心理職の活用を進めるために,心理職の活用に関するガイドラインを策定するものである。施設からの評価や他施設心理職からの評価など,複数の基準によってMaster Therapistと評価された児童養護施設,及び乳児院心理職の活動をGrounded Theory Approachによって分析することによって,彼らの活動内容や活動展開のプロセスを明らかにした。また,同様に複数の基準によって心理職の有効活用が進んでいる施設を心理職活用のExpert施設とし,心理職の導入から活用についての特徴について分析した。これらの結果から,児童養護施設及び乳児院における「心理職活用のガイドライン」あるいは「心理職が施設で機能するためのガイドライン」を作成した。例えば,児童養護施設のMaster Therapist(11施設)を対象とした調査では17のカテゴリーと49の概念が得られ,さらにそこからおよそ30項目の児童養護施設Master Therapistの特徴が抽出された。さらに,それらを基にして現職の児童養護施設心理職と共に検討し,心理職が児童養護施設で機能するための「ガイドライン」を作成した。この「ガイドライン」には「児童養護施設心理職としての自分を支える環境を整える」「施設を見立てること,心理職としての自分を見立てること」「児童養護施設心理職としての基本的な姿勢」など6つの領域,22項目が含まれている。同様に児童養護施設のExpert施設(8施設)を対象とした調査では9つのカテゴリーと31の概念が得られ,さらにそこからおよそ15項目の心理職の活用に関するExpert児童養護施設の特徴が抽出され,それらを基に児童養護施設が心理職を活用するための「ガイドライン」を作成した。さらに,乳児院のMaster Therapist(6施設)を対象とした調査では13のカテゴリーと45の概念,乳児院のExpert施設(6施設)を対象とした調査では8つのカテゴリーと24の概念が得られ,同様に現職の乳児院心理職と共に検討し,「ガイドライン」を作成した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] タイムスタディによる児童養護施設心理職の活動分析2012

    • 著者名/発表者名
      井出智博
    • 雑誌名

      静岡大学教育学部研究報告(人文・社会・自然科学篇)

      巻: 62 ページ: 85-93

  • [学会発表] 乳児院における心理職の活用状況に関する調査研究2011

    • 著者名/発表者名
      井出智博, 坂本佳奈子
    • 学会等名
      日本心理臨床学会
    • 発表場所
      福岡市;福岡国際会議場
    • 年月日
      2011-09-03

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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