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2010 年度 実績報告書

インターネット利用における評判情報流通と社会関係資本に関する社会心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730508
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

小林 哲郎  国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 助教 (60455194)

キーワード評判 / コミュニケーション・ログ / スマートフォン / 社会的ネットワーク / 社会関係資本
研究概要

本研究の目的は、インターネット利用の社会的帰結に関する知見と評判情報(以下、評判)の社会的効果に関する理論を有機的に接合し、インターネット利用における評判流通が社会関係資本にもたらす効果について実証的に明らかにすることにある。平成22年度は特に携帯電話を用いたコミュニケーションにおける評判流通の可能性に注目し、通常の社会調査とは異なる独創的な方法によって仮説検証を行った。まず、Android OSを搭載したスマートフォンにインストールされることで、通話やSMSおよびGmailのやり取りのログを記録できるソフトウェアを開発した。このことによって携帯電話を介したコミュニケーション行動が誤差なく測定できる。インターネット調査会社のモニタ会員の中からAndroid OSを搭載したスマートフォンを日常的に用いているサンプルを対象としてこのアプリケーションのインストールを求めた。本アプリケーションは社会調査機能を持ち、携帯電話の電話帳に登録されたコミュニケーション相手をサンプリングした上で、特定の相手との間での評判流通の量、範囲、内容が測定可能である。さらに、回答者の一般的信頼や互酬性、パーソナル・ネットワークのサイズ・同質性/異質性など社会関係資本に関連する変数も測定された。これらのデータをすべて紐付けすることによって、携帯電話や対面コミュニケーションにおける評判流通が社会関係資本変数に対してどのような効果を持っているのかを多変量解析を用いて分析している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 評判生成規範の寛容性が社会的交換の協力率に及ぼす効果:社会的ネットワーク上での進化シミュレーション2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木貴久・小林哲郎
    • 雑誌名

      理論と方法

      巻: 26(1) ページ: 31-50

    • 査読あり
  • [学会発表] 近所づきあいでの評判利用:不安と社会的流動性からの分析2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木貴久・小林哲郎・針原素子・高木大資
    • 学会等名
      日本社会心理学会第51回大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20100900
  • [学会発表] 評判生成規範の寛容性とネットワークサイズ:評判による「厳しい」選別と豊かな社会関係資本は両立するか2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木貴久・小林哲郎
    • 学会等名
      数理社会学会第50回大会
    • 発表場所
      獨協大学
    • 年月日
      20100900
  • [学会発表] Web-based experiment to analyze norms of reputation making-How to evaluate actions with a opponent having a bad reputation2010

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, T., Kobayashi, T.
    • 学会等名
      The 10th Annual International Symposium on Applications and the Internet (ITeS 2010)
    • 発表場所
      Seoul
    • 年月日
      2010-07-22
  • [備考]

    • URL

      http://researchmap.jp/munimuni/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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