説明者が説明を行う際、事前に聞き手に合わせた説明計画(説明プランニング)が構築される。本研究は、説明者がどのように説明プランニングを行うのかについて、説明者の背景要因の観点から検討を行うものである。その背景要因として、説明メタ認知能力(高群・低群)、説明内容(宣言的知識・手続き的知識)、説明対象(成人・子ども)に注目した。研究結果より、上記の3要因によって説明プランニングは大きく異なることが示された。今後、聞き手にとってわかりやすい説明プランニングのあり方、ならびに、説明対話に伴う説明プランニングの変更について検討する必要がある。
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