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2010 年度 実績報告書

保護者の要求を学校改善に活かすシステムづくりに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730524
研究機関東京成徳大学

研究代表者

飯田 順子  東京成徳大学, 応用心理学部, 講師 (90383463)

キーワード保護者 / 学校教育 / システム / 学校心理学
研究概要

本年度は,2つの研究を終え,以下の成果を得た。
(1)教師を対象とした調査研究
(1)学校が保護者からどのような要求を受けているか,(2)学校はそれについてどのように対応しているのか,(3)保護者から要求を受けることをどのように感じているかを明らかにするため,教師59名を対象に質問紙調査を実施した。その結果,(1)申し出の内容は,学校心理学の子どもの援助の4側面と三段階の心理教育的援助サービスと対応する内容が得られた。(2)申し出のとらえ方には個人差があり,貴重な意見であるという回答から,理不尽な要望をされているという回答がみられた。なかでも,「自分の力不足を感じる」「責められているように感じる」といった個人的な帰属を行っている回答がみられ,個人の問題としないシステム作りの必要性が示唆された。(3)保護者の申し出が,児童生徒理解,教師の指導上の課題への取り組み,学校の課題への取り組みという3つのレベルに有効な点があることが示された。
(2)保護者の要望を生かした学校づくりを行っている先進校のフィールド調査
保護者の声を生かした学校づくりの実践を行っている学校としてNHKに紹介された東京都の公立小学校のフィールド調査を行った。その結果,校長の強いリーダーシップのもと,(1)学校改革を行うなかで保護者や地域の方々からの信頼を獲得していること,(2)保護者からの声はすぐに職員室の掲示や教職員のOJTノートに反映させ学校改革につなげていること,(3)学校行事や通常の授業などあらゆる機会を生かし保護者や地域の方々の参加を促進し開かれた学校づくりをすすめていることといった特徴がみられた。

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公開日: 2012-07-19  

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