研究概要 |
研究1として,音韻ループ・エピソディックバッファーの機能促進の効果を,大学生を対象に明らかにする研究を実施中である。 研究1の研究に先立ち,ワーキングメモリの能力を正しく測定することができるワーキングメモリテストバッテリーとして,イギリスで開発されたAMWA(Automated Working Memory Assessment)の日本語翻訳を行い,加えて,日本語を収録した日本語版DVDを完成させた。日本語版AMWAの妥当性を確認し,加えて,標準データを確認するため,現在,4歳児から22歳までの各年齢50名程度を対象に,12の下位テストから構成されるワーキングメモリのアセスメントを開始している。 それと同時に,AMWA(Automated Working Memory Assessment)を参考にして,音韻情報の処理を行う音韻ループや,音韻情報と視覚情報を連結させ処理を行うエピソディックバッファーに特化したトレーニングプログラムを立案するために,予備調査を実施中である。今後は,大学生を対象として確認されたトレーニングプログラムを短期的に実施し,その効果を確認していく。研究2・研究3として,研究1で確認されたトレーニングの効果を,英語の学習に躓きを示す生徒ならびに漢字学習に躓きを示す小学生を対象として確認していく。
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