本研究の目的は、抑うつ、不登校、ひきこもりといった心理的不適応に対して、家族療法やシステムズアプローチとして知られる生態学的視点からの理解と支援のあり方を検討することであった。まず、抑うつの生態学モデルである Coyne(1976b)による"抑うつの相互作用モデル"の検討を行った。さらに、抑うつやひきこもりとの関連が指摘される不登校に関するアセスメント作成し、他の状態像に関する諸変数との関連について検討した。さらに、上記の結果および事例分析の結果より、生態学的視点に基づく不登校支援モデルを作成した。
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