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2011 年度 実績報告書

ネガティブ感情の適応度 ―制御資源の調整効果―

研究課題

研究課題/領域番号 21730555
研究機関都留文科大学

研究代表者

市原 学  都留文科大学, 文学部, 准教授 (10406788)

キーワードネガティブ感情 / 制御資源
研究概要

ネガティブな感情が記憶,自己評価,および文章読解に与える影響を検討した。
記憶課題
日本語版DRM(Deese-Roediger-McDermott)課題を用いて,ネガティブ感情,ポジティブ感情および感情的に中立な者の3つの群それぞれがどのような処理をするのかを検討した。感情喚起には閾下プライミング課題を用いた。DRM課題におけるfalse-alarm(その単語が提示されなかったにもかかわらず,"提示された"と誤って最認してしまうこと)の割合は3群間で有意差がみられなかった。またアナグラム課題を用いて制御資源の消耗度を測定したところ,やはり3群間で有意差がみられなかった。
自己評価
上記の記憶課題と同様の手続きによって感情喚起を行い,その後自己認知に関する質問紙に回答してもらった。上記と同様3群間で回答に有意差はみられず,質問紙回答後のアナグラム課題においても有意差はみられなかった。
文章読解
文章読解課題においては実験的に感情操作を行わず,質問紙調査でそのときの感情状態を測定した。感情測定をしてから,1000字程度の文章を読んでもらい,その後被験者に文章読解方略の質問紙やアナグラム課題に回答してもらった。その結果有意傾向ではあるものの,ネガティブ感情とvigilantな読解方略,ポジティブ感情とeagerな読解方略の間に正の相関がみられた。しかし,ネガティブ感情であれポジティブ感情であれ,アナグラム課題とは有意な相関を示さなかった。

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公開日: 2013-06-26  

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