1990年頃より、欧米を中心にうつ病の治療として効果が明らかにされている認知行動療法の一技法である問題解決療法を基に、我が国でもネガティブな気分状態(抑うつ・不安・心配)の軽減に効果的な問題解決プログラムの開発を行うことを主目的として研究を行った。その結果、ネガティブな気分状態に陥りやすい問題解決プロセスのパターン及び効果的な問題解決のパターンが明らかとなった。よって、効果的な問題解決パターンを教育するプログラムを作成し、メンタルヘルス不調による休職者等を対象に指導を行ったところ、ネガティブな気分状態が緩和されることが実証された。
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