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2011 年度 研究成果報告書

解決志向アプローチにおける質問の効果的な用い方・展開の仕方の検討とテキストの作成

研究課題

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研究課題/領域番号 21730576
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関明治学院大学 (2011)
安田女子大学 (2009-2010)

研究代表者

伊藤 拓  明治学院大学, 心理学部, 准教授 (20412306)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
キーワード心理面接過程
研究概要

本研究では,解決志向アプローチにおけるミラクル・クエスチョン,例外探しの質問,コーピング・クエスチョン,スケーリング・クエスチョンを効果的に用いるためのポイント,および面接における効果的な話題の展開の仕方を明らかにすることを目的とした。これらの目的を達成するために, 2つの研究が行われた。まず,日本人セラピストへの面接調査を通して得られたデータがKJ法によって分析された。主な結果は以下の通りであった。(1)セラピストは,ミラクル・クエスチョンの前に準備を行わなければならない。それらには,クライエントの状態をミラクル・クエスチョンが受け入れやすくなるようにさせること,ミラクル・クエスチョンが特定のクライエントに使用可能かどうかをクライエントの状態をもとに判断することなどが含まれる。(2)例外探しの質問の後に,クライエントが例外を成功体験として認識することを,セラピストは待たなければならない。もしクライエントが例外の重要性を否定したら,その例外を強調するのを避けなければならない。次に, SFAのマスターセラピストによる面接が談話分析によって検討された。主な結果は以下の通りであった。(1)面接においてセラピストが,クライエントの問題に関する話題から解決に関する話題に転換しようとすると,クライエントはそれを受け入れず,問題に関する話題を開始するというパターンが繰り返し見られた。(2)そのような場合,セラピストは解決に関する話題にすぐには戻さず,問題に関する話題を聞いた上で,質問を用いて解決に関する話題に戻すことが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ミラクル・クエスチョンの効果的な用い方2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤拓
    • 雑誌名

      ブリーフサイコセラピー研究

      巻: 第20巻1号 ページ: 15-26

  • [雑誌論文] ソリューション・フォーカスト・アプローチの質問を用いる際の注意点-セラピストへの面接調査による検討-

    • 著者名/発表者名
      伊藤拓
    • 雑誌名

      心理臨床学研究

      巻: (印刷中)

  • [学会発表] 「問題の話」から「解決の話」への転換:談話分析によるBerg I. K.の面接の「話段」の検討2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤拓
    • 学会等名
      日本ブリーフサイコセラピー学会第20回大会プログラム
    • 年月日
      20110000

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公開日: 2013-07-31  

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