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2009 年度 実績報告書

主観的ウェルビーイングの向上による心理生物学的ストレス反応低減に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730577
研究機関東京福祉大学

研究代表者

田中 芳幸  東京福祉大学, 短期大学部・こども学科, 講師 (50455010)

キーワード主観的ウェルビーイング / ストレス・メカニズム / いきいき度尺度(PLS-R) / ポジティブ感情 / 健康関連行動
研究概要

分析対象者
研究参加への意思を示した大学生558名(男性179名:19.63±2.46歳,女性379名:19.67±2.25歳)。
調査内容
主観的ウェルビーイング:改訂-いきいき度尺度(PLS-R)(田中ら,2006)全14項目を用いた。ストリス:大学生用ストレス自己評価尺度(尾関ら,2004)より、ストレッサー(35項目)とストレス反応(35項目)を抜粋して用いた。睡眠習慣と食習慣:国際健康行動調査(代表:Andrew Steptoe)の食習慣と睡眠習慣に関する6項目に,田口(2008)の睡眠に関する7項目を追加した。ポジティブ感情表出行動:(1)感情表出コミュニケーションテスト(ACT)(大坊,1991)全13項目を用いた。また、(2)あいさつの回数と人数の記入も求めた。
研究成果と意義
健康関連行動や感情表出行動は,ストレスとよりも主観的ウェルビーイングとの関連性を多数示し,これらが直接的に個人のストレスに影響するとは考えにくかった。田中・津田(2009)のモデルに健康関連行動要因やポジティブ感情表出行動要因を位置づけて,これらを良くすることが主観的ウェルビーイングを高めることにつながり,その結果としてストレッサーがあってもストレス反応につながらなくなるという理論を支持する成果を得た。
さらに、健康関連行動や感情表出行動と主観的ウェルビーイングとの関連性を詳細に検討したところ、日常の些細な行動の違いにより主観的ウェルビーイングの程度が大きく異なることも明らかとなった。ちょっとした日常行動の修正により、主観的ウェルビーイングが向上することを示唆した。
これらの知見は横断的研究法に基づいている。次年度以降,複数の行動修正介入を行い,どういった介入が主観的ウェルビーイング向上に有効であるのか,また,主観的ウェルビーイングの向上によりストレス耐性が高まるのかを検証する。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (12件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 多理論統合モデルに基づく, エキスパート・システムを利用したストレスマネジメント介入2010

    • 著者名/発表者名
      堀内聡, 津田彰, 森田徹, 田中芳幸, 矢島潤平
    • 雑誌名

      行動科学 48(掲載確定 印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 睡眠習慣と食習慣による主観的ウェルビーイング向上可能性の検討2010

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸, 外川あゆみ, 杉田英津子
    • 雑誌名

      東京福祉大学・大学院紀要 1(掲載確定 印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 今日から始めるメタボリックシンドローム対策-今の習慣を変えるには-2009

    • 著者名/発表者名
      津田彰, 堀内聡, 金ウィヨン, トウ科, 田中芳幸, 津田茂子
    • 雑誌名

      久留米大学心理学研究 8

      ページ: 25-38

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本人大学生におけるストレスマネジメント行動の変容ステージの分布2009

    • 著者名/発表者名
      堀内聡, 津田彰, 田中芳幸, 岡村尚昌, 矢島潤平, 津田茂子
    • 雑誌名

      健康支援 11

      ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 主観的ウェルビーイングと睡眠習慣・食習慣との関連2009

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸・杉田英津子・外川あゆみ・関口智美・津田彰
    • 学会等名
      第11回日本子ども健康科学会学術集会
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      20091212-20091213
  • [学会発表] 主観的ウェルビーイングとポジティブ感情表出行動との関連2009

    • 著者名/発表者名
      杉田英津子・田中芳幸・外川あゆみ
    • 学会等名
      第11回日本子ども健康科学会学術集会
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      20091212-20091213
  • [学会発表] 主観的ウェルビーイングによるコーピング方略選択への影響 -ストレス反応抑制のためのコーピング方略の探索より-2009

    • 著者名/発表者名
      外川あゆみ・田中芳幸
    • 学会等名
      第11回日本子ども健康科学会学術集会
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      20091212-20091213
  • [学会発表] シャイネス分類による学校適応感の変化 ~1年間の縦断的研究について~2009

    • 著者名/発表者名
      関口智美・外川あゆみ・田中芳幸・大澤靖彦
    • 学会等名
      第11回日本子ども健康科学会学術集会
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      20091212-20091213
  • [学会発表] 多理論統合モデルに基づくインターネットによるストレスマネジメント行動変容の介入と実践の効果研究2009

    • 著者名/発表者名
      トウ科, 津田彰, 堀内聡, 金ウィ淵, 森田徹, 田中芳幸, 他3名
    • 学会等名
      第11回日本子ども健康科学会学術集会
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      20091212-20091213
  • [学会発表] 主観的ウェルビーイングによるストレスの認知的評価への影響2009

    • 著者名/発表者名
      外川あゆみ, 田中芳幸
    • 学会等名
      日本健康心理学会第22回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20090907-20090908
  • [学会発表] シャイネスと学校適応感との関連を緩和する要因について2009

    • 著者名/発表者名
      関口智美, 外川あゆみ, 田中芳幸, 大澤靖彦
    • 学会等名
      日本健康心理学会第22回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20090907-20090908
  • [学会発表] 多理論統合モデルに基づくストレスマネジメント行動変容の介入研究2009

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸
    • 学会等名
      日本健康心理学会第22回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20090907-20090908
  • [学会発表] 主観的ウェルビーイングによるストレス緩衝モデルの検証2009

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸、外川あゆみ、津田彰
    • 学会等名
      日本健康心理学会第22回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20090907-08
  • [学会発表] 前期高齢者と後期高齢者との主観的ウェルビーイングの異なり -改訂-いきいき度尺度(PLS-R)の後期高齢者への適用-2009

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸, 津田彰
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      20090826-20090828
  • [学会発表] 抑うつの予測因としての自己開示抵抗感 -性別の違い-2009

    • 著者名/発表者名
      外川あゆみ, 田中芳幸, 大澤靖彦
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      20090826-20090828
  • [学会発表] 健康生成への主観的ウェルビーイングの役割-日韓比較の視点を含めて-2009

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸
    • 学会等名
      日本心理学会第73回大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      20090826-20090828
  • [図書] ネガティブ感情(訳書)ストレス百科事典翻訳刊行委員会(編)日本ストレス学会(編集協力)「ストレス百科事典」2009

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸
    • 総ページ数
      2138-2141
    • 出版者
      丸善株式会社
  • [図書] 「e-health」「危機介入」「緊急事態ストレスマネジメント」「デブリーフィング」「ライフスキル教育」パブリックヘルスリサーチセンター(編)ストレス科学辞典

    • 著者名/発表者名
      田中芳幸
    • 出版者
      パブリックヘルスリサーチセンター(掲載確定 印刷中)

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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