視覚探索における注意制御とサッカード軌道湾曲、マイクロサッカードの関係を明らかにするため、ランダムに配置された16個のアイテムにターゲットが含まれるか否かを判断する課題を遂行中の眼球運動を分析した。その結果、マイクロサッカード頻度はターゲットありと判断する直前に低下する事が示された。また、マイクロサッカード方向に関しては、注視位置から5度以内でアイテム数が多い方向へ向かう事、注視の直前、直後のサッカード方向および直前のサッカードの軌道湾曲方向と関連がない事が示された。これらの結果はマイクロサッカードが注視位置近傍における探索プロセスを反映していることを示唆している。
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