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2009 年度 実績報告書

習得,活用,探究の連続関係の考察-コア・カリキュラムと三層四領域論を手がかりに

研究課題

研究課題/領域番号 21730616
研究機関横浜国立大学

研究代表者

金馬 国晴  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (90367277)

キーワードコア・カリキュラム / 三層四領域論 / カリキュラム基準 / カリキュラム計画 / カリキュラム実践 / カリキュラム経験 / 活用 / 探究
研究概要

前回の若手研究(B)に引き継ぎ,戦後初期の小・中学校が作成したカリキュラム関係の冊子類の閲覧,収集を行い,コア・カリキュラムの実態をつかんだ。兵庫県立教育研修所,滑川市立北加積小,茨城大学附属小,前橋市教育資料館,郡山市立金透小,福岡教育大学附属小倉小,常総市立水海道小,埼玉県立総合教育センターが貴重な資料を所蔵していることが判明し,借り出して複写した。また,豊岡市立豊岡小,墨田区立業平小,滑川市北加積小,尼崎市立小,綾部市立小,群馬県勢多郡内中,和歌山市吹上小,南足柄市立福澤小,富山県の総合教育計画に関わった元教師が責重な資料を所有していると分かったので複写をし,それらを元にインタビューを行った。コア・カリキュラム連盟のリーダーであった教師の実子の編集者にもインタビューを試みた。
その結果,1. [カリキュラム基準として]コア・カリキュラムや三層四領域論で,いかなる「二項対立」の克服がいかに克服されたか,形態上いかなる意味で「総合」的な教育課程であったのか。また,2. [各校のカリキュラム計画]それらにあたるものを作成した学校のプランに即して,コアと周辺,および基礎,問題解決,生活実践という三層のうちに,今日でいう習得,活用,探究が互いにいかなる論理・関係で「総合」されていたか。3. [カリキュラム実践とカリキュラム経験]各校の計画が,実際には,授業や単元のかたちでいかに実践に移されようとしたか,その際,何が困難であったか,といった意味での,いわゆる教師のカリキュラム観を明らかにし,考察するための視点と見通しを得ることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] "創る"活動で理論と実践をつなぐコア科目のデザイン2010

    • 著者名/発表者名
      金馬国晴
    • 雑誌名

      教育デザイン研究 教育デザインセンター 創刊号

      ページ: 32-33

  • [雑誌論文] カリキュラムを連続した-過程として描く-あるコア・カリキュラムをめぐる複数の元教師インタビューを手がかりに2010

    • 著者名/発表者名
      金馬国晴
    • 雑誌名

      横浜国立大学教育人間科学部紀要I(教育科学) 12号

      ページ: 27-41

  • [雑誌論文] 「パターン」をうまく「活用」する-模倣や流行に抗して2009

    • 著者名/発表者名
      金馬国晴
    • 雑誌名

      現代教育科学社会科教育 明治図書出版 606号

      ページ: 94-95

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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